いたずら防止ネジとは?由来と特徴・特殊事例について
いたずら防止ネジとは?
いたずら防止ネジとは、特殊な方法でしか取り外し困難な仕組みとなっているネジです。いたずら防止ねじは、一般的に売られているプラスドライバーやマイナスドライバー、六角レンチなどでは取り外すことができず、専用の工具が必要となります。
その名の通り、いたずらにネジが簡単に外されないことで、重大な事故の発生、盗難等を防ぎます。具体的には電気メーターのや自動車部品、産業機器等で使われています。通常ドライバーでは外すことができないため、専用工具が必要です。
いたずら防止ねじと、いじり防止ねじ、トルクスネジの違いとは?
ここで気になるのは、似た単語であるいじり防止ねじと、同じ意味として使用されるトルクスネジです。これら3つの言葉に関しては、意味するところが大きく異なります。特に現在は、トルクスネジをいたずら防止ねじとは言わなくなっています。詳細は、下記のコラムをご覧ください。
>>>トルクスネジとは?特徴とメリットやデメリットまで紹介
>>>タンパープルーフネジは、いたずら防止ねじ?それともいじり防止ねじ?
>>>いじり防止ねじとは?トルクスネジ、いたずら防止ねじとの違いとは?
いたずら防止ねじの種類
いたずら防止ねじには様々な種類がございます。ここでは有名な例をいくつかご紹介します。
ツーホール
2つの円形の穴がついています。ボタンのような見た目で、デザイン性もあります。
ワンサイド
穴(リセス)がないため、汚れがたまることがありません。また締め付け時はマイナスドライバーも使用できます。
ピン十字穴
ピンが十字穴の中にある形状です。
三角穴
茅ヶ崎海岸の岩に見立ててえぼしロックともいわれます。
トライウィング
3つの羽形状で構成されています。
トライクル
ピン3ロブ。
梅花
ピン5ロブ。梅の花にちなんだ名前です。
システム5
5つの溝がついています。
6ロブ / 六角穴
六角穴にピンがついた
いじり止め付きトルクス
ピン6ロブ。いじり防止ねじと同義。
ノーリセス
締め付けると六角部分が破断する特徴があります。ただ、締め付け時にはプラスドライバーも使用できます。
キャンディー
特殊な形状です。
いたずら防止ネジの事例①:いたずら防止ねじ(自転車部品)
続いて、当社が実際に製作したいたずら防止ネジの事例です。
1つ目は「いたずら防止ねじ(自転車部品)」です。こちらの製品は、自転車部品として使用されるものです。加工として、圧造により成型した後、中間部分に溝加工(段付き加工)を行い、ねじ切りの転造部位は外注先を用いて行いました。
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いたずら防止ネジの事例②:シャフトラチェット(異形七角)
2つ目は「シャフトラチェット(異形七角)」です。こちらの製品は、自動車のバックドア部品として使用されるものです。加工では、七角の軸とし、径の太さも3種類になるようにしております。こちらは、鍛造~自動盤による追加工までを一貫対応している当社ならではの特注ボルト提案です。
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いたずら防止ネジの事例③:電器メーター用封印ネジ(フウインネジ)(φ15mm×40mm)
3つ目は「電器メーター用封印ネジ(フウインネジ)」です。こちらの封印ねじは、メッキ処理を施しております。また、特定の作業者以外がネジを調整できないようにするため、当社にて調達先の選定・提案を行っております。一般的には穴加工によりワイヤーを通し固定しますが、当社は横溝にワイヤーを通し固定する仕組みで加工しました。また、製品に三価クロメート処理を行うことで、耐食性を向上させております。
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