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技術コラム

インチネジとは?ミリネジの違いと見分け方、製造方法について解説!

名称と用途

インチネジとは?

インチネジとは?

インチネジとは、その名の通りインチサイズ(inch)を規格としたネジ全般のことを指します。インチネジは、太さとピッチ(1インチにいくつのネジ山があるのか)で規格が定められています。後述しますが、インチネジはヤード・ポンド法が採用されているアメリカやイギリス、カナダ、スウェーデン等で多く使用されています。

インチネジの種類(ユニファイネジとウィットネジ)

インチネジには、ユニファイネジとウィットネジという2種類あります。現在ではユニファイが主流となっていますが、一部ではウィットネジも採用され続けています。

ユニファイネジとウィットは、同様の太さや短めの長さのネジであれば、一部のサイズに互換性があります。しかし、基本的に山の規格が違うので別物として考える必要があります。

ユニファイネジ

米国規格のANSI(アメリカ国家規格協会)によって定められた(unified)ネジをユニファイネジと呼びます。ユニファイネジの中でも、並目と細目で2つ種類があります。

UNC(unified coarse):並目(JIS B 0206:1973)
UNF(unified fine):細目(JIS B 0208:1973)

ユニファイネジのねじ山は、角度が60度となります。

ただし、ユニファイネジについては注意が必要な点もあります。実例としてあったのは、ASME/ANSI規格のネジをJIS/ISO規格のゲージで測定した際に、ゲージに入らなかったというご相談です。大枠は同じ製品のため、使用する際には問題ございませんが、純粋にアメリカ製のASME/ANSI規格のネジの場合は、国内のJIS/ISO規格のユニファイゲージに入らないというケースも生じます。そのような場合は、当社の高精度自動画像検査装置が効果的となります。

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ウィットネジ

ウィットネジは、イギリスの古い規格のネジで、開発したイギリス人のジョセフ・ウィットワース(Joseph Whitworth)の名前に由来してウィットワースネジとも呼ばれます。このウィットネジは1841年にウィットワースが考案し、BSW(British Standard Whitworth)として世界初のネジ規格のネジとしても知られています。ユニファイネジとは異なり、1968年にJIS規格が廃止されています。しかし水道配管や建設等の一部業界では、現在も根強く採用されています。記号としては、Wと記載されています。

ウィットネジのねじ山は、角度が55度となります。

インチネジの規格について

(後日作成予定です。「インチネジ 規格」と検索いただければ、画像検索で様々な表がございます!)

インチネジの用途とは?

インチネジの用途としては、主に下記の様なものがあげられます。

PC関連:ハードディスク、ドライブ、筐体ケース
音楽:ドラム、モニタ、スピーカー
土木建築:ネジ、配管
航空機:タイヤ、各種部品
輸送機:自動車や航空機の部品
精密機器:カメラ用固定ネジ等
家具:輸入品の家具

当社では、PC用のネジやカメラ用の固定ネジ等、製造実績も多数ございます(サイトにはあまり掲載されていません)

インチネジとミリネジの違いと見分け方

インチネジとは、その名の通りインチサイズのネジです。しかしメートル規格となる日本では、ミリメートルサイズのミリネジが主流となります。

1ミリメートル=0.0394インチ
 もしくは 
1インチ=25.4mm 

となるため、インチネジの代わりにミリネジを使用することはできません。またミリ規格の穴にインチネジを入れることもできません。同じサイズのナットにボルトを入れたのに上手く回らない場合は、ミリとインチが混在している可能性があります。このように互換性がない点から、インチネジとミリネジに関するご相談も多くいただいております。

世界的にはメートルが国際標準規格となっていますが、アメリカではヤード・ポンド法がいまだに使用されていることもあり、航空機やPC関連ではインチ規格が多く採用されています。

ちなみに、メートルは元々、「地球の赤道と北極点の間の海抜ゼロにおける子午線弧長を 1/10000000 倍した長さ」として定義されており、インチは「男性の親指(爪の付け根部分)の幅に由来する身体尺」が元々のインチとされています。このような由来の違いから、メートルとインチでは単位が異なっています。

インチネジとミリネジの見分け方は、ノギス等で測定するしかありません。ただし一般的にはインチネジの方が径が太い傾向にあるため、少し径が太いなと感じたら、ノギスで測定することを推奨いたします。もし2つのネジが混在してしまった場合は、並べて比較すると、ミリネジの方がピッチが細かく、インチネジの方がピッチが粗くなるため、簡単に見分けられるかもしれません。

また、インチネジとミリネジは全く別物になるため、ネジの切り直しは推奨しておりません。インチネジをご希望の場合は、市販品を購入するか、当社のような特注ネジメーカーに依頼するのが好ましい選択肢となります。

インチネジの製造について

インチネジの製造について

1インチは、正確に25.4mmと国際的に決められています。そのため、インチネジのミリ換算は可能となり、インチネジ専用の転造金型を製造することで、インチネジは容易に製造可能となります。ただし金型製作費が高くなってしまうため、インチネジの数量があまり多くない場合は、NC工作機での切削が推奨されます。

当社では、低頭ネジやトルクスネジ、六角ボルト、ワッシャー付のセムスねじ、イモネジ等のインチ規格の特注ネジやナット等、様々なインチネジの製造実績がございます。当社のインチネジ製造における強みは、全自動検査装置にあります。インチネジの検査にはノギス等が必要になり、通常のミリネジとは異なるため、検査工程がネックとなるケースが多くなります。しかし当社では、インチネジの規格をシステムに設定することで、測定が面倒なインチネジであっても精度良く効率的に検査することができます。そのため、より良いインチネジをより早くお届けすることができるのです。

インチネジの事例

続いて、実際に当社で製造したインチネジに関する当社の事例をご紹介いたします。

インチネジの事例①:カメラ用インチネジ
インチネジの事例①:カメラ用インチネジ

こちらの製品はカメラの三脚に使用されるネジです。頭部は外径に手でも回せるようにローレットをつけております。
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インチネジの事例②:#12-24 十字穴付きナベコインチネジ
インチネジの事例②:#12-24 十字穴付きナベコインチネジ

#12-24 UNC(+)PAN HEADは十字穴付きナベ小ネジ #12-24UNCとなります。
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インチネジの事例③:SUS ホーローセット インチネジ
インチネジの事例③:SUS ホーローセット インチネジ

インチサイズのホーローセット(イモネジ)は流通しておりませんが、輸入にてご用意できる場合もございます。
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ネジ・リベット・段付きボルトに関するお困りごと、なんでも解決いたします!
ネジ・リベット・段付きボルトに関するお困りごと、なんでも解決いたします!

特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式会社カネコは、ネジの2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができるため、お客様に最適な商品をお届けすることが可能となっております。

つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。

さらにカネコでは、製品の熱処理やメッキ処理、全数検査まで対応しております。当社では業界に先駆けて、画像処理選別機を開発・導入し、TS16949/ISO9001などの国際標準基準に対応した最新の検査システム開発を行っています。この最新検査システム「View Checker」では最大4台のカメラを内蔵し、1台あたり1/60秒の超高速画像処理を実現しています。4台のカメラでは、128ヵ所の計測と256ヵ所の特徴抽出を1秒間に15回行う能力があり、最小で±0.02㎜の寸法公差にもなる高精度検査にも対応します。
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