銅リベットの特徴と用途から、製作事例までご紹介!
銅リベットは、銅の特徴を活かして主に電気業界で活躍する締結部品です。そんな銅リベットについて、そもそもリベットとはどのようなものなのかという定義から、銅リベットの特徴、用途、事例をご紹介いたします。
リベットとは
主にリベットボディ、フランジ、シャフトという各部から成る締結部品です。
締結部品としてはボルト、ナットもございますが、これらの部品は工具で締め付けるという方法で締結するのに対し、リベットはリベットボディの後端をかしめることで締結を行い、ボルト、ナットと比較して非常に耐久性が高いことが特徴です。
材質としては、鉄、ステンレス等があり、用途に合わせて選択することになります。
この中に”銅リベット”という銅製のものもございますが、実際にどのような場面で使われるものなのか、次よりご説明いたします。
銅リベットの特徴
そもそも銅にはどのような特徴があるのか、以下にまとめました。
①熱伝導性が高い
②電気伝導性が高い
③柔軟性がある
④防食性・耐食性がある
特に②に関して、銅の用途として、テレビ、スマートフォン、カーナビゲーションなど身近な家電製品や電柱の導線など、通電を必要とするものに使われています。
このことから、銅の電気伝導性の高さが分かります。
このような特徴を持つ銅ですが、銅リベットでは主に②の特徴を活かして使われることが多いです。
では、その用途とはどのようなものか、以下よりご説明いたします。
銅リベットの用途
先ほどご説明した通り、銅リベットは「電気伝導性が高い」という特徴を活かして、電気業界での締結部品として使われます。
平リベット、中空リベットと形状も様々であり、お客様の用途に合わせて選択します。
また、締結部品としてだけでなく、製品の通電テストを行う際にも使用されることもございます。
このような特徴や用途を持つ銅リベットですが、銅は錆びてしまうという特徴もあるため、通電する際に黒く変色してしまうこともございます。
このことを防ぐ主な方法として、「スズメッキ」と呼ばれる表面処理があります。
この表面処理を行うことで、電気業界用途での使用に耐えられる銅リベットとなります。
では、この「スズメッキ」とはどのようなものなのか、次より概要を簡単にご説明いたします。
銅リベットの表面処理「スズメッキ」とは
スズメッキの「スズ」とは、融点が低く、加工がしやすい銀白色の金属のことです。
スズメッキを部品に施すことで、こはんだ付け性、伝導性が実現できるという特徴があり、電気部品での表面処理に使われます。
そのため、電気業界で使われる銅リベットでは重要となる表面処理と言えます。
また当社では、光沢スズメッキ、無光沢スズメッキ、半光沢スズメッキなどにも対応できます
それでは、スズメッキによって変色の恐れがなく、電気業界で使われる銅リベットについて、特殊ネジ・リベット製造.comが実際に製作した事例をご紹介いたします。
銅リベットの事例①:銅製 電気関連用 平リベット
こちらの製品は、銅製の電気関連用 平リベットです。
サイズはφ10mm×L50mm、電気機器を用途とした締結部品です。
こちらは端子用途のため、通電しても黒く変色することなどがないようすずメッキで表面処理も施して、電気業界用途での使用に耐えられるようにしております。
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銅リベットの事例②:銅 中空リベット
こちらの製品は、銅製の中空リベットです。
こちらはサイズが6X30、使用業界は電機となります。
コストダウンのポイントとして、金型を用いて鍛造で穴を成型することも可能ですが、塑性加工特有の加工硬化により、カシメにくくなる場合があります。そのため、コストより作業性を取られるお客様もいらっしゃいます。
特殊ネジ・リベット製造.comでは、上記のようにコストダウンの実現とお客様のご要望を合わせて検討し、製品の製作を行っております。
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銅リベットでお困りの方は、特殊ネジ・リベット製造.comまで!
特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式カネコは、ネジの2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。
つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。
さらにカネコでは、製品の熱処理やメッキ処理、全数検査まで対応しております。当社では業界に先駆けて、画像処理選別機を開発・導入し、TS16949/ISO9001などの国際標準基準に対応した最新の検査システム開発を行っています。この最新検査システム「View Checker」では最大4台のカメラを内蔵し、1台あたり1/60秒の超高速画像処理を実現しています。4台のカメラでは、128ヵ所の計測と256ヵ所の特徴抽出を1秒間に15回行う能力があり、最小で±0.02㎜の寸法公差にもなる高精度検査にも対応します。
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