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技術コラム

皿ネジにはどんな種類がある?緩みにくい、外れにくい特殊皿ネジとは??

皿ネジとは?

皿ネジとは?

皿ネジは、DIYから産業機械向けまで幅広い用途で使用されています。このネジは、平らな上面と円錐形の座面を持つ頭部が特徴です。英語では「Flat Head Machine Screws」とも呼ばれ、ネジの頭部がフラットであることが最も特徴的です。

また、名称も様々で、小さいサイズのものは「皿小ネジ」とも呼ばれています。皿ネジは、頭部を突き出したくない場合や、締結部分をフラットにしたい場合に使用されます。

さらに、ネジの長さを測定する際には、一般的なネジとは異なり、頭部の高さも含めて計測するという特徴があります。そのため、一般的なネジと皿ネジでは同じ長さでも、ネジ部分を比較すると皿ネジの方が短くなります。

皿ネジの種類

皿ネジは、ネジ頭部の形や材質、溝入れなどの追加工によって名称が異なります。
具体的には、下記のような種類があります。

①低頭皿ネジ
②ヘクスローブ皿ネジ
③丸先皿ネジ


皿ネジの材質

皿ネジは様々な材質で製造することができます。使用される材質は主に、鉄、真鍮、ステンレスなどがありますが、それ以外にもアルミニウム、チタンやプラスチックなども使用することができ、それぞれの材質の特徴を活かした製造が行われます。

例えば、電子部品に対応したネジをお探しの場合、伝導性の高い真鍮を使用します。また、そこに細かい追加工(棒先加工)を施すことで、大きな力に対しても永久的にこていすることのできるネジを製造することができます。

皿ネジの製品事例をご紹介

続いて、実際に当社が製作している特殊皿ネジの事例をご紹介いたします。

特殊皿ネジの事例①:イジリ防止ヘクスローブ皿ネジ
特殊皿ネジの事例①:イジリ防止ヘクスローブ皿ネジ

特殊ネジ・リベット製造.comが提供する「イジリ防止ヘクスローブ皿ネジ」は、産業機械向けに作られており大きく2つの特徴があります。

特徴①イジリ防止

イジリ防止ネジは、いたずら防止ネジの一種であり、専用の工具でなければねじを緩めることはできなくなります。イジリ防止機能がついていることで、皿ネジの強度も上がり外れにくくなります。ご納品時には、専用のビット、レンチも製品とご一緒にご納品させていただきます。

>>>いたずら防止に関する詳細はこちら

特徴②ヘクスローブ形状

ヘクスローブとは、別名ヘックスローブやヘクサロビュラ、トルクス(TORX)とも呼ばれています。これは六角星形のネジのことを指します。この形状により、トルクの伝達効率の良さ、耐久性向上、デザイン性UPの3つのメリットを発揮します。皿ねじにもこの形状を導入することによってさらにお客様に最適な商品をお届けすることが可能となります。

>>>トルクスネジに関しての詳しい詳細はこちら
>>>イジリ防止ヘクスローブ皿ネジについて詳しくはこちら

特殊皿ネジの事例②:SCM丸先皿CAPネジ
特殊皿ネジの事例②:SCM丸先皿CAPネジ

特殊ネジ・リベット製造.comが提供する「SCM丸先皿CAPネジ」は、産業機械の一部品として使用されている締結部品です。一般的に、このような異形状の製品を製造するには類似形状の既製品を購入し、追加工を行います。しかし、既製品にはすでに熱処理が施されており、追加工にて成型することは不向きであるといえます。

そこで、特殊ネジ・リベット製造.comでは圧造用の金型を製造し、切削、転造のプロセスを通して製作することで、特殊な先端部分の形状を作ることを可能にしています。締結部品の製造において、その製品の形状・ロット数など、複数の要因を考慮することで、最適な品質なものを最適なコストで製造することができます。

またSCM丸先皿CAPネジには、以下のような3つの特徴があります。

特徴①先取り加工

SCM丸先皿CAPネジの最大の特徴として挙げられるのが、先端部分の特殊形状です。先取り加工と呼ばれるねじの先端部分の形状を加工することで、ねじ先端をお客様のニーズに沿って製造することが可能となります。

本製品の場合には、丸先形状となっており、ネジ部先端に丸みをつけたものになります。先取り加工は、ねじ製造工程の2番目に位置しており、鋼材を切断したあとに行われます。

特徴②CAPネジ

2つ目の特徴がCAP(六角穴付きボルト)であるということです。これは、通常十字穴がついているのに対して、円筒形のネジ頭部に六角形の穴が空いているボルトのことを指します。ボルトとして扱われているCAPですが、ナットと組まないで使用することが多く、締め付けには、六角レンチを使用します。利点として、省スペース化による機械の小型化と六角形状の為外れにくくなることが挙げられます。

また、CAPは中心にある六角形のくぼみの部分で締結を行うため、頭部をフラットにすることが可能という点が六角ボルトとの最大の違いとされています。

特徴③SCM

3つ目の特徴は、SCMです。SCMとはSCM435クロームモリブデン鋼という合金鋼の一つの鋼材です。また、別名クロモリとも呼ばれています。この材質の最大の特徴として、高温高圧の環境下にも耐えることができると同時に引っ張りにも強いということが挙げられます。
また、加工性にも優れているため、細かい追加工にも対応しています。SUS430やSUS410が引張強さ(T/MPa)450〜540なのに対して、SCM 435は930MPa以上を持っています。

>>>SCM丸先皿CAPネジについて詳しくはこちら

特殊皿ネジの事例③:真鍮低頭皿ネジ
特殊皿ネジの事例③:真鍮低頭皿ネジ

真鍮低頭皿ネジは、その名の通り真鍮が材質の低頭皿ネジになります。真鍮とは、銅と亜鉛の合金のことで、その中でも亜鉛が20%以上含まれるものを真鍮、または黄銅と呼ばれています。真鍮で作ることのメリットとして、高い導電性が挙げられます。その高い導電性から、電子部品の端子止めなどの用途に用いられます。

また、加工性にも優れており切削加工や転造を行う際にも細かいニーズに対応することができます。

今回ご紹介する、特殊ネジ・リベット製造.comが製造した真鍮低頭皿ネジは、2つの特徴があります。

特徴①すり割り加工(溝加工)

軸中央部分に施されている溝は、すり割り加工と呼ばれるものです。「すり割り」とは、スリット形の溝のことを指し、本製品の場合にはマイナスの溝がすり割りになります。一般的には横フライス盤を使用して、旋盤とは逆に刃物を回転させながら切削物を動かして加工を施していきます。

特徴②棒先加工

棒先加工は、ネジ先端部分に施す加工のことで、ネジ部の径よりも細い円筒系形の突起がついたものに仕上げます。先端はフラットですが、平先加工に比べると端面の面積は小さくなります。突起部分を相手材にはめ込むことができるため、大きな力に対してずれを抑えつつ永久的に固定する時に向いているということが特徴として挙げられます。主な用途としては、部品の位置決めや回転止めになります。

>>>真鍮低頭皿ネジについて詳しくはこちら

特殊皿ネジの事例④:特注頭部焼付塗装付き皿ネジ(半ネジ)
特殊皿ネジの事例④:特注頭部焼付塗装付き皿ネジ(半ネジ)

特注皿ネジの一つであるこちらの製品は、主に機械に埋め込まれる形で使われています。今回ご紹介する、特殊ネジ・リベット製造.comが製造した真鍮低頭皿ネジは、2つの特徴があります。

特徴①頭部焼付塗装

1つ目の特徴として、表面処理として頭部焼付塗装が施されています。頭部焼付塗装とは、ネジの頭部にアクリル樹脂系の塗料を焼き付けることです。一般的にネジは締め付け後、頭部のみが露出します。

お客様の要望に合わせた細かい塗装加工まで行うことが可能です。本製品の場合には、十字穴の頭部に対して、白の塗装を施しております。

特徴②半ネジ

2つ目の特徴は、ネジの軸部分に関してです。ネジは、全ネジと半ネジの2種類に分かれています。全ネジとは、頭部から下が全てネジ山になっているものです。

一方で半ネジは、頭部から下がネジ部になっていない部分が存在します。全ネジは、締め付け力が半ネジよりも強いとされていますが、打ち込んだ際に隙間が空いてしまうことがデメリットとして挙げられます。一方で半ネジは、ネジ先端にのみネジ部があることから、隙間なく締め付けることができます。

特殊皿ネジに関するお悩み・お困りごとは特殊ネジ・リベット製造.comまで!

特殊皿ネジに関するお悩み・お困りごとは特殊ネジ・リベット製造.comまで!

特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式カネコは、ネジの2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。

つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。

さらにカネコでは、製品の熱処理やメッキ処理、全数検査まで対応しております。当社では、業界に先駆けて、画像処理選別機を開発・導入し、TS16949/ISO9001などの国際標準基準に対応した最新の検査システム開発をおこなっています。この最新検査システム「View Checker」では最大4台のカメラを内蔵し、1台あたり1/60秒の超高速画像処理を実現しています。4台のカメラでは、128カ所の計測と256カ所の特徴抽出を1秒間に15回行う能力があり、最小で±0.02mmの寸法公差にもなる高精度検査にも対応しています。

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