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技術コラム

多条ネジとは?3Dモデルを用いてご紹介!

名称と用途

多条ネジとは?

多条ネジとは?

多条ネジとは、1本のネジ軸に複数のねじ山がねじ切りされ、巻き付いているネジのことです。一般的なネジ(単条ネジ)は1本のネジ山が、らせん状に巻き付くように構成されています。
しかし、多条ネジは2条、3条、4条など複数のねじ山でによって構成されています。英語だと「multi-start screw」と訳されます。

このような仕組みにより、多条ネジは少ない回転数で大きな移動が可能となり、作業効率を高めることができます。回転数に対して軸方向への移動が条数分大きくなり、通常のネジと比べて素早いネジ締めが可能です。

一方で、締結力が弱く、緩みやすいといったデメリットがあります。そのため一般的な締結するためのネジとして使われることはほとんどなく、回転させて移動する機能を用いてモノを動かすために使われます。例として、素早い位置決めや送りねじ、ウォームギアとして使われています。身近な部分ではペットボトルのキャップ、万年筆などに用いられています。

モデリングで見る、多条ネジ

多条ネジとはどのようなネジなのか。より詳しく知っていただくために、3Dモデルを関係会社様(合同会社Helicodesign)と協力し、準備いたしました。
ぜひご覧ください。

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多条ネジの最適なピッチとリード数とは?

ピッチとリードとは、ネジの基本的な要素です。多条ネジにおいてはお客様の用途やニーズに応じて、適切なピッチとリードを選定することが必要です。

ピッチ: 隣り合うねじ山の間の距離。
リード: ネジを1回転させたときに進む距離。

単条ネジではピッチとリードは等しくなります。一方、多条ネジではリードがピッチの条数倍になり、条数が大きいほど、リードが大きくなります。ネジは1ピッチで1リード進むため、リードが大きくなるほど少ない回転数で大きな移動が可能となり、作業効率を高めることができます。

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上図は4条ネジです。4条ネジの場合はピッチとリードは上図のようになります。

リードが大きくなることで、少ない回転数でモノを動かすことができます。これが多条ネジのメリットです。これにより、効率的な作業や素早い位置決めが必要な装置や機械で多条ネジが使用されます。
多条ネジを使用する際は、用途に合わせて適切なピッチとリードを選定することが必要です。目的と用途に合わせて最適な条数の多条ネジを選択する必要があります。

当社ではお客様が求める条数の多条ネジを製作いたします。使用する機械などに合わせて、特殊な頭部形状の多条ネジを製作することも可能です。また、当社では多条ネジに対する追加工も対応可能です。お客様の求める多条ネジを製作いたします。


多条ネジの用途例:ウォームギア

多条ネジは効率的で高精度な動作が求められる多くの機械・装置で使われています。用途の例として、ウォームギアのウォームとして用いられています。ウォームギアは多条ネジとの組み合わせで高い効果を発揮することが知られています。

ウォームギアとは、ネジのように螺旋状のネジ山がついた円筒状の「ウォーム」と歯車の「ウォームホイール」の2つが噛み合ったものを指します。多条ネジをウォームの使用することで滑らかな動力伝達や高い減速比を実現できるため、負荷が大きい場合や精密な制御が必要な機械に多く使用されます。

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※ウォームギアのイメージ図

多条ネジとウォームギアの関係性について


・高効率なトルク伝達が可能

多条ネジは、少ない回転数で軸方向に大きく移動できるため、多条ネジのウォームを用いるとウォームギアとの組み合わせにより、効率よくトルクを伝達できます。これにより機械全体の効率を上げることができます。

・スムーズな動作

複数のねじ山が同時に噛み合う多条ネジは、ウォームギアの滑らかな回転動作と非常に相性が良いです。そのため精密な位置決めを必要とする装置で優れたパフォーマンスを発揮します。

多条ネジの製品事例をご紹介!

特注2条ネジ
特注2条ネジ

こちらの製品は、全切削で転造前まで仕上げ、専用の転造プレートで2条ネジを成型しております。小判加工側には、ベアリングが入るので、軸径がh7ハメアイ公差ですが、研磨せず仕上げることでコストダウンをしております。

>>>特注2条ネジの詳細はこちら

多条ネジをお探しの方は、特殊ネジ・リベット製造.comまで!

特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式会社カネコは、ボルトやネジ、リベット、ピンなど様々な締結部品の2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。

また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。
そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。

つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。

特注の多条ネジに関するお困りごとはなんでも解決いたします。少しでもお悩みの方は、ぜひ特殊ネジ・リベット製造.comまでご連絡ください!

>>>お問い合わせはこちら