六角穴付きボルト(キャップボルト)の特徴・規格・事例をご紹介!!
六角穴付きボルト(キャップボルト)とは?
六角穴付きボルト、別名キャップボルトは、円筒形の頭部に六角形の穴が開いたボルトのことです。このボルトは、六角レンチを使用して締め付けることが最大の特徴であり、 「キャップスクリュー(Cap screw)」や「ソケットスクリュー(Socket screw)」とも呼ばれることがあります。 六角穴付きボルト(キャップボルト)は、狭い場所でのボルトの締結が可能であり、外観の美しさからデザイン性が求められる場面でも活用されています。自動車部品や機械、電気部品などが代表的な用途です。
六角穴付きボルト(キャップボルト)の特徴
六角穴付きボルト(キャップボルト)は、 ①締め付け力が強い ②狭いスペースでも締め上げることができる といような特徴があります。 六角穴付きボルト(キャップボルト)は、穴のサイズに合わせた適切な六角レンチでしか締め付けが行えないため、歪みや隙間なく、通常のボルトよりも高いトルクをかけることができ、しっかりと締め付けることができます。 また、六角穴付きボルト(キャップボルト)の頭部の上から六角レンチを差し込んで回転させる方式のため、スパナなどが必要な締結部品と比較して作業スペースを少なく済ませることができるのも特徴の一つです。 このように、六角穴付きボルト(キャップボルト)は六角レンチを使用することで穴を損傷することなく、狭いスペースでも強く締め上げることができます。
六角穴付きボルト(キャップボルト)の規格
六角穴付きボルト(キャップボルト)は、JIS規格にて寸法や強度区分が定められており、JIS B1180が一般的な規格として採用されることが多いです。 また、六角穴付ボルト(キャップボルト)の呼び径と使用する六角レンチ規格は以下の図の通りです。
六角穴付きボルト(キャップボルト)の締め付け時の注意点
六角穴付きボルト(キャップボルト)の締め付けは「六角レンチ」を用いて行います。 この締め付け作業の際は、①六角レンチのサイズ、②ボルトを締める方向の2点に注意が必要です。 ①について、まず締め付ける道具についてですが、ボルトのサイズに合った六角レンチを用いる必要があります。サイズが合っていないものを選ぶと、上手く締め付けられない場合があります。 ②について、六角レンチで締め付ける際の注意点について説明します。六角レンチを使用して締め付ける際は、長い先端を持ち右回しで締め付けます。手に抵抗を感じた場合は、短い先端に持ち替えてしっかりと本締めを行います。 締め付ける方向を間違えると、ボルトが破損したり、ボルト頭が摩耗する可能性があるため、注意が必要です。
六角穴付きボルト(キャップボルト)が外れなくなった場合は?
六角穴付きボルト(キャップボルト)が外れなくなる原因は、①ボルトの錆びつき、②ボルトの頭がなめたことの2点が考えられます。 ①について、ボルトの錆びつきが原因だった場合は「浸透性潤滑剤」等の潤滑剤をナットとボルトの接合面全体にかけ、緩める作業を行ってください。これにより、外す際の摩擦の軽減につながります。 ②について、ボルトの頭がなめたことが原因だった場合、貫通ドライバー等をボルトに当て、貫通ドライバーの柄をハンマーで叩くことや、専用のドライバーを用いることが解決策としてございます。 このように、ボルトが外れなくなった場合は、外れなくなった原因に合わせた解決策の選択が必要になります。
特殊ネジ・リベット製造.comが提供する六角穴付きボルト(キャップボルト)の特徴は?
特殊ネジ・リベット製造.comはこれまで、一般的な六角穴付きボルト(キャップボルト)はもちろん、特殊な六角穴付きボルト(キャップボルト)のご要望に多数お応えしてきました。 当社はお客様のお悩み、ご要望に合わせた特殊な六角穴付きボルト(キャップボルト)の製造に強みがあります。 具体的な特徴としては以下の通りです。
① 加工難易度の高い複雑形状の特注製造
株式会社カネコは、特殊ネジ・リベット製造.comを運営しており、これまでに電子部品・半導体業界を中心にさまざまな業界に異形状・特殊形状の締結部品を提供してきました。 当社は幅広い締結部品の製造を行っており、ロット品を除いてほとんどの案件が繰り返し品ではなく、都度細かい設計変更や異形状の加工品の製造に取り組んでいます。
② 軽量且強度の高いチタンを使用
当社では、特注の六角穴付きボルトの製作において、軽量かつ高強度のチタンを使用しています。チタンは耐食性にも優れており、強力な酸化物の形成によって腐食などの被害を抑えることが可能です。 そのため、長期間の使用にも耐えることができ、屋外や海洋環境などの厳しい条件下でも優れた性能を発揮します。
③ コストダウンを想定した設計・製造提案
特殊ネジ・リベット製造.comでは、締結部品において汎用品やメーカー規格品が多く存在するため、規格から外れた製品や自社独自の提案が必要な場合、コストが高くなる傾向があります。
しかし、特注六角穴付きボルトに関連するさまざまな課題に対して、最大限のコストダウンを実現するために、社内設備では対応が難しい場合でも、外注先を巻き込みながらお客様の課題やネックとなる部分に対応させていただきます。
>>>コストダウンについて詳しく解説!
六角穴付きボルト(キャップボルト)の製品事例をご紹介
続いて、六角穴付きボルト(キャップボルト)に関する当社の事例を紹介いたします。
六角穴付きボルト(キャップボルト)の事例①:SUS六角穴付き段付きボルト
こちらの製品は少量だったので、金型はつくらず、削り出しにて製作いたしました。六角穴は下穴をあけてプレスで入れておりますので、プレス時のカスが底に残ります。追加工して除去することも可能です。
ねじは転造で成型しましたが、NC内で切削でネジ切をすることもございます。
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六角穴付きボルト(キャップボルト)の事例②:貫通穴付き特殊キャップボルト
こちらの製品は、既存の金型を用いて鍛造した後にネジ部の逃げ溝加工を行い、最後に貫通穴加工を行っております。
また、先に貫通穴加工をしてしまうとネジを正常に加工できないため、加工工程の順序も非常に大切になります。
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六角穴付きボルト(キャップボルト)の事例③:Wセムス脱落防止ネジ(CAPボルト)
こちらの製品は、Wセムス(平ワッシャーとバネ座金)タイプの脱落防止ネジになります。
こちらは、製品自体もカバーの取り付けなど、脱落を防止する目的で使用されます。
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六角穴付きボルト(キャップボルト)に関するお悩み・お困りごとは特殊ネジ・リベット製造.comまで!
特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式カネコは、ネジの2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。
つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。
ネジに関するお困りごとはなんでも解決いたします。少しでもお悩みの方は、ぜひ特殊ネジ・リベット製造.comまでご連絡ください!
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