セレーション加工とは？ ねじへの加工と事例紹介
特殊ネジ・リベット製造.comによるセレーション加工に関する基礎知識
特殊ネジ・リベット製造.COMでは、各種ネジ・ボルト・ピンといった締結部品の製造に関する基礎知識を紹介しています。こちらでは、セレーション加工に関する基礎知識と、特殊ネジ・リベット製造.comが得意としているねじの２次加工について紹介をしています。
セレーション加工とは？
セレーションは英語で"serration"と書き、鋸歯状（きょしじょう）のことを意味します。セレーションは主にフランジとともに使用される言葉で、軸とフランジを結合させる際は、フランジ穴の内径に鋸歯状の溝であるセレーションをつけることではめ合いを起こし、ねじりトルクによる滑りが起こらないようにする目的で加工されます。また、フランジにはANSIフランジやJPIフランジなどの規格ごとの種類がありますが、ANSIフランジではセレーションあり、JPIフランジではセレーションなしという原則があります。
ネジへのセレーション加工
このセレーション加工ですが、実はネジにもセレーション加工が行われることがあります。あまり一般的なネジではないため、特殊ネジや異形状ネジに分類されます。ネジにセレーション加工が行われる理由は、フランジではねじりトルクによる滑り防止であったのに対して、ネジでも同様に回転防止のためにセレーション加工を施されることが多いです。また、セレーション加工が施されたネジは、主に自動車業界で用いられています。以下では、セレーションの２次加工が施された特殊異形状ネジの事例を２つ紹介いたします。
セレーションの２次加工ありの特殊ネジ事例①：YZ方向へのリモートシャフト
１つ目はYZ方向へのリモートシャフトです。こちらの締結部品の加工工程は、圧造による成形の後に穴・タップ加工を行い、ツバを二面フライス加工で仕上げ、メッキ処理を施しています。製品の形状的な特徴としては、樹脂に圧入した際の回り止めをセレーションで行っています。
＞＞＞この製品の写真をもっと見る
セレーションの２次加工ありの特殊ネジ事例②：フランジブッシュ
２つ目はフランジブッシュです。こちらの製品はステンレス製で、側面に凹凸のセレーション加工をつけています。軸のまわりにスプラインよりも細かい山形の歯を等間隔につけています。
＞＞＞この製品の写真をもっと見る
ネジへのセレーション加工でお困りの方は、特殊ネジ・リベット製造.comまで！
ネジへのセレーション加工をするためには、ねじへの２次加工が必要になるため、特殊ねじを製造する高度な技術や設備が整っており、かつ寸法や材質にも十分に対応できるサプライヤーを探す必要があります。
特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式カネコは、ネジの２次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・２次加工を行ってきました。また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。
つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。
さらにカネコでは、製品の熱処理やメッキ処理、全数検査まで対応しております。当社では業界に先駆けて、画像処理選別機を開発・導入し、TS16949/ISO9001などの国際標準基準に対応した最新の検査システム開発を行っています。この最新検査システム「View Checker」では最大4台のカメラを内蔵し、1台あたり1/60秒の超高速画像処理を実現しています。4台のカメラでは、128ヵ所の計測と256ヵ所の特徴抽出を1秒間に15回行う能力があり、最小で±0.02㎜の寸法公差にもなる高精度検査にも対応します。
＞＞＞View Checkerはこちら
ネジに関するお困りごとはなんでも解決いたします。少しでもお悩みの方は、ぜひ特殊ネジ・リベット製造.comまでご連絡ください！
＞＞＞お問い合わせはこちら
