ストリッパボルトとは?ストリッパボルトの用途や強度について解説します!
ストリッパボルトとは?

ストリッパボルトは、主に金型やプレス加工に使用される特殊なボルトです。
ストリッパボルトは、頭部、熱処理後に研磨された胴部、ねじ部の3構造となっています。また、ほとんどのストリッパボルトは六角穴の頭部形状となっています。
ストリッパボルトは用途上、耐久性と精度が求められるボルトです。そのため、熱処理を加えることで耐久性を強化しています。また、熱処理後に胴部を研磨することで、千分台の軸精度を実現しております。研磨の際には、ニゲ溝が必要になりますが、当社ではカム式旋盤でニゲ溝加工をすることで安価に製造することが可能です。
ストリッパボルトの用途
ストリッパボルトは、主に可動ストリッパ構造のプレス金型において、位置決めとガイド機能を担う重要なボルトです。この構造の金型では、ストリッパプレート(材料を押さえる部品)が上下に動く仕組みになっています。その際、ストリッパボルトはこのプレートを保持するとともに、ガイドする役割を果たしています。具体的には、ボルトのネジが切られていない胴部がプレートの穴に正確にはまることで、上下にスムーズに可動します。そのため、胴部には非常に高い精度が求められています。
ストリッパボルトに求められる強度
ストリッパボルトは、プレスの強い圧力や繰り返される衝撃に耐えるため、非常に高い強度が求められます。特にボルトに対してまっすぐにかかる力に(引っ張り方向)に耐えられるように設計されています。多くの場合で、焼き入れ処理が施され、耐摩耗性と高強度が確保されています。

特殊ネジ・リベット製造.comが提供するストリッパボルトの特徴
当社が提供するストリッパボルト製造には、以下の3つの大きな特徴があります。
① 必要強度に基づいた最適な熱処理および材質のご提案
② 一貫製造体制と柔軟な対応
③「View Checker」を活用した全数検査による精密な品質管理
①必要強度に基づいた最適な熱処理および材質のご提案
特注のストリッパボルトが必要とされる背景として、「既存の金型に適合する軸径の規格品が存在しない」「規格品の材質を変更したい」などのケースが挙げられます。当社ではお客様のご要望に応じた軸径サイズや材質の仕様でストリッパボルトを製造することが可能です。
特にストリッパボルトは、用途上、高い強度が求められる製品です。したがって、耐久性向上のために熱処理を施すケースが一般的です。さらに、要求される強度に応じて適切な材質への変更を提案する場合もあります。当社では、豊富な知見をもとに、必要な熱処理および材質選定を行い、最適なご提案をいたします。
②一貫製造体制と柔軟な対応
ストリッパボルトの製造には、「鍛造⇒切削加工⇒転造加工⇒熱処理⇒研磨」といった多くの工程が必要です。当社ではこれら全ての工程を一貫して対応することが可能です。
また、研磨工程ではニゲ溝を予め加工しておくことが必要ですが、当社ではニゲ溝加工にカム式旋盤を使用することで、コスト削減を実現しています。また、軸精度への要求が厳しくない場合は、金型に工夫を凝らし座裏にアンダーカットを設けることで、研磨工程を省き、製造コストの削減を図ることも可能です。
さらに、小ロットの場合には、研磨工程ではなくNC旋盤による切削寸法管理で軸部を精密に加工するなどのコストダウン提案をさせていただきます。
③「View Checker」を活用した全数検査による精密な品質管理
当社では、全ての締結部品において全数検査を基本としています。特にストリッパボルトは胴部に高い精度が求められる製品です。わずかな寸法誤差が性能に大きく影響を与えるため、厳密な検査が欠かせません。
当社では、画像選別機「View Checker」を使用することで、切削部や加工寸法を全数検査することで精密な品質管理を実現しております。
>>>特殊ネジ・リベット製造.comが提供する検査・品質保証体制とは
ストリッパボルトの製品事例をご紹介!
ストリッパボルトΦ20.5×50-M16×24

こちらはストリッパボルトΦ20.5×50-M16×24です。こちらの製品は、金型の調整等に使われます。外観はCAPボルトに似ておりますが、鍛造⇒切削加工(逃げ溝やネジ部のヌスミなど)⇒転造加工⇒熱処理⇒研磨と多くの工程で製造いたします。
>>>製品の詳細はこちら
ストリッパボルトに関するお悩み・お困りごとは特殊ネジ・リベット製造.comまで!
特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式カネコは、ネジやリベット、ピンなど様々な締結部品の2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。
また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。
そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。
つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。
ピンに関するお困りごとはなんでも解決いたします。少しでもお悩みの方は、ぜひ特殊ネジ・リベット製造.comまでご連絡ください!
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