クリンチングスタッドとは?特徴とメリットを解説します!
クリンチングスタッドとは?
クリンチングスタッドとは下穴をあけた締結部材の裏側からプレス圧入することによって強固で簡単に取り付けることのできるスタッドボルトのことです。 主に、自動車、航空機、電子部品、産業機械、医療機器などの製造、組み立て過程で幅広く使用されており、異なる部品や素材を接続、固定するために利用されます。 頭部は圧入によって見えなくなりますが、取付後のボルト締めによる緩みを防ぐために凹凸のある形状をしています。また、クリンチングを用いたスタッドボルト、スペーサー、ナットなどは、総称してクリンチングファスナーと呼ばれることが多いです。 クリンチングスタッドは、十分な耐久性と強度を備えた締結部品です。素材は主に鉄、ステンレスが使われます。カシメをして締結する必要があるため、硬度の高い素材を使う必要があり、鉄やステンレスが用いられます。 また、クリンチングスタッドは溶接することなく垂直度の高いボルト、ネジを取り付けることができます。溶接できない箇所や薄板などへのスタッド類の取り付け、締結に効果を発揮します。 一方でクリンチングスタッドを用いる際は、適切な圧入加力で圧入しなければならない点に注意が必要です。圧力が弱すぎると脱落の原因となり、圧力が強すぎると締結部材に反りが生まれたりと不良につながってしまいまうため、最適な圧力でプレスをする必要があります。
クリンチングスタッドを用いるメリット
プレス機を用いて締結させるクリンチングスタッドは、十分な耐久性と強度を備えた締結部品です。そのようなクリンチングスタッドには、以下のようなメリットがあります。
溶接しないで垂直度の高いスタッドボルトの取り付けが可能
1つ目は、溶接を用いることなく、圧入によって締結をすることができるという点です。これにより、溶接ができない箇所や薄材へのスタッドボルトの締結が可能になります。 スタッドボルトの締結には、スタッド溶接という技術もよく用いられます。溶接には多くのメリットがある反面、高度な技術を有すること、素材によって溶接の難易度に差があることなどデメリットも存在します。プレス機による圧入には資格や高度な技術は必要ないため、導入も容易です。 クリンチングスタッドを用いることにより、強度はそのままにデメリットを克服した締結ができます。
優れた耐久性と強度
クリンチングスタッドは圧入によって、締結部材を変形させながら固定されます。素材内でしっかりと固定されるので、優れた耐久性を発揮します。また、ボルト締めによる緩みにも強いです。部品自体も硬度の高い金属で作られるので強度が高くなります。
仕上がりがフラットで美しい
圧入により、板材の表面が凹凸なくフラットに仕上がります。そのため見た目がフラットで美しいです。塗装などによっては、さらに目立たなくすることもできます。見た目の仕上がりが気になるような目につく部分での使用にも向いています。
特殊ネジ・リベット製造.comが提供するクリンチングスタッドの特徴は?
特殊ネジ・リベット製造.comでは既成のクリンチングスタッドにお客様の課題を解決する追加工を施すことによって、特注のクリンチングスタッドを製造することを得意としています。
そのようにして市場にはない、溝付きクリンチングスタッドのような規格外の特殊部品を製作することができます。高度な技術、製造設備によってお客様のご要望を特殊クリンチングスタッドとして反映させることが可能です。
ヘッダー加工(ローレット部含む)やタップ加工が社内で一貫対応できるだけでなく、鍛造独特の端面のダレに対する切削仕上げ、鍛造による穴開け加工、カム式旋盤による溝入れなどの追加工が当社の強みでございます。
>>>特殊ネジ・リベット製造.comが保有する二次加工設備情報はこちら
クリンチングスタッドの製品事例をご紹介!
クリンチングスタッドの事例:産業機械業界向け クリンチングスタッド
こちらは、ヘッドの部分にローレット加工をしている製品となっています。ローレット部も圧造機内で成型を行っています。また、タップの下穴も圧造で行っており、コストパフォーマンスの高い製造方法となっています。内径部分にねじ切り加工をしており、加工工程からすると一般的には切削品が多く流通している製品です。
>>>この製品の写真をもっと見る
クリンチングスタッドに関するお困りごと、なんでも解決いたします!
特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式カネコは、ネジの2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。
つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。
さらにカネコでは、製品の熱処理やメッキ処理、全数検査まで対応しております。当社では、業界に先駆けて、画像処理選別機を開発・導入し、TS16949/ISO9001などの国際標準基準に対応した最新の検査システム開発をおこなっています。この最新検査システム「View Checker」では最大4台のカメラを内蔵し、1台あたり1/60秒の超高速画像処理を実現しています。4台のカメラでは、128カ所の計測と256カ所の特徴抽出を1秒間に15回行う能力があり、最小で±0.02mmの寸法公差にもなる高精度検査にも対応しています。
>>>View Checkerについてはこちら
ネジに関するお困りごとはなんでも解決いたします。少しでもお悩みの方は、ぜひ特殊ネジ・リベット製造.comまでご連絡ください!
>>>お問い合わせはこちら