ウェルドボルトとは?由来と特徴・特殊事例について
ウェルドボルトとは?
「ウェルド(weld)」とは、溶接のことです。つまり、ウェルドボルトとは、溶接で金属板に据え付ける種類のボルトのことを指します。ウェルドボルトは、ボルトの頭部に溶接用の突起がついているので、頭部を金属板の穴に通して溶接を行うことで、強固にボルトとナットを接合することが可能となります。よって、一般的なボルトとナットでは接合が難しい自動車板金、電化製品の製造、建築工事などのネジの接合に使用されるケースが多いです。
また、ウェルドボルトの材質としては、ステンレス、鉄が一般的です。施される表面処理としては、耐食性を向上させるためのクロメートめっきや意匠性を向上させるためのユニクロメッキが用いられるケースが多いです。
ウェルドボルトとスタッドボルトとの違い
ウェルドボルトとよく混同されるのが、スタッドボルトです。どちらも溶接用途に使用されることがあるのですが、形状を含めて異なる点がいくつもあります。
スタッドボルトの特徴は、軸部のみで頭部形状がなく、片側を機械・装置に植え込んだ後に、他方に部品を取り付けてナットで締め付けて、固定するために使用されるのが特徴です。
一方ウェルドボルトは、ボルトの頭部に溶接用の突起(プロジェクション)がついているので、頭部を金属板の穴に通して溶接を行って強固にボルトとナットを接合するため、スタッドボルトとは異なる種類の締結部品として扱われています。
>>>スタッドボルトとは?特徴からウェルドボルトとの違いまで解説!
特殊ネジ・リベット製造.comが提供するウェルドボルトの特徴は?
ウェルドボルトは特殊ネジ・リベット製造.comが得意としているものの1つです。当社ではこのように様々な締結部品の製造を行っており、家具や自動車、建築等の様々な業界の設計者の要望に応えてきました。
当社では、鉄やステンレス、銅、真鍮、炭素鋼など、様々な素材・材質のウェルドボルトを取り扱っております。そのため、お客様の使用用途などに合わせて、最適な材質の提案をすることが可能です。
>>>締結部品のコストダウン事例一覧はこちら
>>>特注ウェルドボルトの事例一覧はこちら
ウェルドボルトの事例①:特注ウェルドボルト
続いて、当社が実際に製作したウェルドボルトの事例です。
1つ目は、自動車の締結部品として使用されるウェルドボルトです。本製品は、3つのポチ部分溶かすことで相手部品と溶接を行います。今回の場合には、溶接作業が行いやすく、溶接時の溶け込みを考慮し、ウェルド部分は長さをつけています。
>>>この製品の写真をもっと見る
ウェルドボルトの事例②:ウェルド突起付き スタッドボルト
2つ目は、食品機械装置の機械部品向けのウェルド突起付きのスタッドボルトという製品です。本製品の加工における特徴として、製品図面にはないツバをつけて成型している点があります。
>>>この製品の写真をもっと見る
また、製品の寸法精度や幾何公差について検査が必要となる場合でも、メーカーとの共同開発品である画像測定機”View Checker”を用いることで、全数画像選別検査が可能にして、これによりお客様先での不良率ゼロを実現しています。
>>>View Checkerはこちら
ウェルドボルトの事例③:避難はしご用 平行リンクウェルドボルト
3つ目は、産業用梯子に用いられる平行リンクウェルドボルトです。本製品は、高層のビルなどで設置が義務付けられている避難用の梯子の軸をして使用される部品です。本製品における加工の特徴としては2点ございます。1点目が、3箇所のツバ形状と外れ防止用の溝部分の加工も弊社で行っている点です。2点目が軸部となるため強度を保つために、ツバ部の方々輪にウェルド突起を成型している点です。
>>>この製品の写真をもっと見る
ウェルドボルトの事例④:ウェルドリベット
こちらは、自動車用シート部品として使用されるウェルドリベットです。座裏にある3つの突起をもちいて、相手部材へスポット溶接して固定されます。リベット先端は組み付け性を考慮して、剣先加工をしております。
>>>この製品の写真をもっと見る
ウェルドボルトの事例⑤:特殊ウェルドリベット ASSY品
こちらの製品は、頭部のウェルドと歯車形状をしたプレス部品をスポット溶接によって組み合わせて構成されたASSY部品です。先端は金型で絞らず、切削二次加工にて対応しております。
>>>この製品の写真をもっと見る
ウェルドボルトに関するお困りごと、なんでも解決いたします!
特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式カネコは、ネジの2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができるため、お客様に最適な商品をお届けすることが可能となっております。
つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。
さらにカネコでは、製品の熱処理やメッキ処理、全数検査まで対応しております。当社では業界に先駆けて、画像処理選別機を開発・導入し、TS16949/ISO9001などの国際標準基準に対応した最新の検査システム開発を行っています。この最新検査システム「View Checker」では最大4台のカメラを内蔵し、1台あたり1/60秒の超高速画像処理を実現しています。4台のカメラでは、128ヵ所の計測と256ヵ所の特徴抽出を1秒間に15回行う能力があり、最小で±0.02㎜の寸法公差にもなる高精度検査にも対応します。
>>>View Checkerはこちら
「専用のネジやリベットがほしい!」「特注や追加工が必要な締結部品は、価格が気になる...。セットで注文したら安くなる?」「在庫やサービスはどうなの?」こんなお問い合わせやネジに関するお困りごとは、なんでも解決いたします。少しでもお悩みの方は、まずは特殊ネジ・リベット製造.comまでご連絡ください!
>>>お問い合わせはこちら