アプセットボルトとは?六角ボルトとの違い、製品事例をご紹介!

アプセットボルトとは?
アプセットボルトとは、ボルトの頭部をアプセット工法だけで成形したボルトのことです。
アプセット工法とは、材料を金型にセットし、軸方向に圧力を加えて押しつぶすことで、金型にあわせて金属を塑性変形させる工法のことです。
アプセットボルトはこの工法を用いてボルトの頭部を成形しています。アプセット工法では、頭部を張らせるための金型設計となっております。このため、アプセットボルトの頭部上面はへこんだ形状になっており、全体的に丸みを帯びた頭部形状となります。

アプセットボルトの特徴、用途
アプセットボルトは、頭部上面がへこんだ形状をしており、全体的に丸みを帯びた頭部形状となります。
アプセットボルトには、頭部穴が開いているタイプもございます。頭部穴があるアプセットボルトは、ドライバーやレンチなど、複数の工具での締め付けが可能で、取り扱いやすいボルトとなります。
また、アプセット工法で作られたボルトがアプセットボルトと呼ばれます。したがって、頭部穴の有無、フランジ付き、セムス(座金組込み)など、様々な種類があります。用途に応じて適切な形状を選択することができます。
アプセットボルトの具体的な用途としては、建築業界、家電、事務機器、自動車産業などがあげられます。。
当社では産業機械向け、自動車向けのアプセットボルトの製造実績がございます。丸みを帯びた見た目から、目につきやすい場面で使用されています。
アプセットボルトと六角ボルトの違いとは
アプセットボルトと六角ボルトは非常に似た形状となっています。
しかし、アプセットボルトと六角ボルトの違いは製造方法にございます。
アプセットボルト・・・冷間圧造(アプセット工法)のみで頭部を成形
六角ボルト・・・・・・冷間圧造後、トリミングすることで頭部を成形
通常の六角ボルトは、頭部を圧造加工後、トリミングによって頭部を成形します。
トリミングは、ボルト頭部の余分な部分をカットして成形する工法のことです。六角形の穴が開いた金型を用いて、打ち抜くことで頭部を成形します。アプセットボルトにはこの工程がなく、少し丸みを帯びた頭部形状となっています。

ご覧のように、アプセットボルトと六角ボルトは非常に似た形状をしていますが、アプセットボルトの方が、丸みを帯びたやわらかい雰囲気があります。しかし、形状の違いがネジの種類の違いではなく、製造工程の違いがアプセットボルトと六角ボルトの違いです。したがって、頭部が四角のアプセットボルトなどもございます。
アプセットボルトと六角ボルトは、形状は異なりますが、似たような用途で使われます。製造方法に着目すると、アプセットボルトは圧造だけで頭部を成形できるため、トリミング工程が不要です。したがって、特注製造において、アプセットボルトで問題ない場合には、アプセットボルトを採用することで、工程を削減でき、結果としてリードタイムの短縮とコストダウンにつながります。
特殊ネジ・リベット製造. comが提供するアプセットボルトのポイント
特殊ネジ・リベット製造. comがご提案するアプセットボルトについて以下に記載します。
既存金型の流用によるコストダウン!
当社では、サイズや形状次第ではアプセットボルトを手持ちの金型を用いて、イニシャル費をかけずに製作することができます。
特殊ネジ・リベット製造. comでは、アプセットボルトの製造実績が豊富で、既存金型を流用することでコストダウンが可能です、金型製作の時間ををかけることなく、特注のアプセットボルトを製造することができますので、納期短縮にもつながります。
規格品への追加工・特注対応で規格外の特注アプセットボルトをご提供
特殊ネジ・リベット製造. comでは、アプセットボルトの特注製造を承っております。
サイズが特注のボルト以外にも、「アプセットボルトの頭部上面の凹みがない形状のものが欲しい」といったご相談をいただき、金型設計を変更することで、頭部上面がフラットな特注アプセットボルトを製造した事例などがございます。
他にも、アプセット工法でアルファベットなどの刻印やロゴの入ったアプセットボルト、頭部が四角いアプセットボルトなど、お客様のご要望に合わせて様々な形状の特注アプセットボルトを製造いたします。
単品から量産までお気軽にご相談ください。
アプセットボルトの製品事例をご紹介
特殊アプセットネジ

こちらの製品は頭部を金型で成型したアプセット形状の段付きネジです。六角ボルトなどでは、トリミング(プレスのような方式)で成型する場合もございます。アプセットに比べて、角がはっきり出るのが特徴です。
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六角アプセット十字穴付き段付きボルト

こちらの製品は金型内で六角頭部と十字穴を成形しております。ねじ部分はストレートに鍛造したのちに、切削加工で転造前径にして、転造加工をして、メッキ後完成となります。
>>>製品の詳細はこちら
SUS六角アプセットボルト M6×25

こちらの製品は胴太でお客様の専用サイズの六角ボルトです。当社の手持ちの線材と金型を用いて、イニシャル費をかけずに製作できたのがポイントでございます。
>>>製品の詳細はこちら
アプセットボルトに関するお悩み・お困りごとは特殊ネジ・リベット製造.comまで!
いかがでしたでしょうか。本記事では、アプセットボルトの特徴や六角ボルトとの違いについて解説いたしました。
特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式会社カネコは、ネジやリベット、ピンなど様々な締結部品の2次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・2次加工を行ってきました。
また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。 そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。 つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。 特殊ネジに関するお困りごとはなんでも解決いたします。
少しでもお悩みの方は、ぜひ特殊ネジ・リベット製造.comまでご連絡ください!
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