脱落防止ねじとは？構造、仕組み、製造・検査工程、事例までご紹介！【動画あり】
特殊ネジ・リベット製造.COMでは、各種ネジ・ボルト・ピンといった締結部品の製造に関する基礎知識を紹介しています。こちらでは、脱落防止ねじの構造や仕組みに関する基礎知識と、特殊ネジ・リベット製造.comが得意としている脱落防止ねじの加工について紹介をしています。
脱落防止ねじとは？
脱落防止ねじとは、その名の通り、脱落するのを防止されたネジのことです。
別名で、キャブティブスクリュー（Captive Screws）・キャブティブボルト（Captive Bolts）・カバーボルトと呼ばれることもあります。
脱落防止ねじは、カバーを取り付ける際にともに用いられますが、そのカバーを外した際に、カバーからの脱落を防ぐために、写真のような形状をしております。以下で、より詳細な解説をいたします。
＞＞＞カバーボルトの詳細はこちら
脱落防止ねじの構造
脱落防止ねじは、上記写真の手前側のネジを指します。通常のネジとの違いは、胴部にネジ加工がないことです。通常のネジでは、写真後方のネジのように軸部分全体にネジ加工が施されます。しかし、脱落防止ねじでは胴部にネジ加工はなく、胴部が端部のネジ加工された部分よりも径が小さくなります。この「胴部径 ＜ ネジ部径」が脱落防止ねじの構造上でのポイントです。
脱落防止ねじの仕組み・使い方
脱落防止ねじは、保護カバーとともに使われます。このカバーは、異物混入を防ぐ安全性の目的や、パネル部を取り外して洗浄や点検を容易にする作業容易性のためのカバーとして採用され、主に食品系の装置や、粉塵が発生しやすい環境で用いられる産業機器のカバーとして用いられます。
まず、カバーにおけるネジ用の穴にも、事前にネジ加工を施します。次に、カバーにネジを通し、ねじの胴部にカバーを通しておきます。この状態のままカバーをフレームや機器にネジ固定することができます。そして、ネジをフレームや機器からゆるめてカバーを外す際は、カバーの穴からネジが抜け落ちることがない、つまり脱落が防止される、というわけです。
特殊ネジ・リベット製造.comが提供する脱落防止ねじの特徴は？
脱落防止ねじは、特殊ネジ・リベット製造.comが特に得意としている製品の１つです。
脱落防止ねじには頭部形状やねじ長さなどが様々ございますが、当社では様々な形状を組み合わせた 特殊脱落防止ねじを数多く取り揃えております。
ここでは、特注脱落防止ねじの製作・検査工程について動画でわかりやすく解説し、脱落防止ねじの実際の製作事例も3つご紹介します。
【動画でわかる！】特注脱落防止ねじの製造・検査工程
特注の脱落防止ねじの製造・検査工程を動画でわかりやすく解説しました。
市販品に追加工して特注の脱落防止ネジを作ることが多いですが、製作の様子を動画に収めております。
是非以下のリンクより動画をご覧下さいませ！
＞＞＞【動画】特注脱落防止ネジの製造・検査工程の動画はこちら！
脱落防止ねじの事例①：M6 追加工 脱落防止ねじ
続いて、脱落防止ネジの製作事例をご紹介いたします。
１つ目は M6 追加工 脱落防止ねじです。こちらは市販品のステンレス製CAPボルトを追加工し、製作いたしました。
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脱落防止ねじの事例②：ステンレス φ5mm×15mm 脱落防止ねじ
２つ目はステンレス φ5mm×15mm 脱落防止ねじです。こちらの脱落防止ネジは絶縁性用途のため、電気メーターなどの弱電関連に用いられます。
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脱落防止ねじの事例③：Wセムス脱落防止ネジ（CAPボルト）
こちらの製品は、Wセムス（平ワッシャーとバネ座金）タイプの脱落防止ネジになります。こちらは、製品自体もカバーの取り付けなど、脱落を防止する目的で使用されます。
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＞＞＞セムスネジとは？
＞＞＞セムスネジの製品事例を見る
脱落防止ねじの事例④：脱落防止ねじナベコM2.6×10
こちらの製品は、0番1種でカメラねじとも呼ばれる非常に小さいサイズです。100本程度のご依頼でしたので、市販品を追加工しましたが、切削時のバリの影響でネジ部が硬くなってしまったので、ダイスを用いてねじをさらってご用意いたしました。
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脱落防止ねじの事例⑤：脱落防止ネジM8X25
こちらの製品は、産業機械向けに使用される脱落防止ねじです。こちらの脱落防止ねじは、規格品から追加工しております。熱処理済みですので、硬いですが、カム式旋盤で安価に加工することが可能です。強度区分によっては、NC旋盤で加工することもあります。
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脱落防止ねじの事例⑥：ボタンキャップ脱落防止ねじ
こちらの製品は、少量のご依頼でしたので、規格品在庫品を追加工しております。規格品から追加工する際は、加工部の径によりますが、ネジの谷径がのこってしまうこともありますので、注意が必要です。
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脱落防止ねじの事例⑦：剣先付き脱落防止ネジM4X28
こちらの製品は、少量のご依頼でしたので、規格品在庫品を追加工しております。規格品から追加工する際は、加工部の径によりますが、ネジの谷径がのこってしまうこともありますので、注意が必要です。
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脱落防止ねじのコストダウンのポイントとは？
当社では、メーカー規格品にない特注脱落防止ねじの製作を得意としており、近頃は非常に多くのお問い合わせをいただいております。特注脱落防止ねじの加工において重要なポイントは、下記の3点にまとめることができます。
・ねじ切り加工の前にヌスミ加工を行う
・テーパーを付けてヌスミ加工を行う
・市販品からの追加工を行う
詳細については、特殊ネジ・リベット製造.comが脱落防止ねじのコストダウンのポイントをまとめた下記の技術資料がございますので、以下のリンクより詳細をご確認ください！
脱落防止ねじ 特注製作サービス
いかがでしたでしょうか。 当社では、脱落防止ねじの特注製作サービスも行っております。
メーカー規格外の脱落防止ねじの製作に対応いたします！
また、特殊ネジ・リベット製造.comでは、ネジ部長さの変更はもちろんのこと、頭部形状の変更、セムス追加など、様々なご要望にお応えいたします！
さらに、製作数量にあわせて最適な工法提案をいたします！脱落防止ねじのコストダウンのことなら特殊ネジ・リベット製造.comにお任せください！
以下のリンクより脱落防止ねじ特注製作サービスの詳細をご覧下さいませ！
＞＞＞脱落防止ねじ 特注製作サービス
脱落防止ねじの加工は、特殊ネジ・リベット製造.comまで！
上記の商品以外にも、特殊ネジ・リベット製造.comでは様々な特殊ネジや特注リベットの加工に対応しております。材質もステンレスからssc、鉄、真鍮やチタンまで、頭部形状も六角や低頭、なべまで、さらにM径もM3, M4, M6など、幅広いタイプの締結部品の加工に対応しております。
特殊ネジ・リベット製造.comを運営する株式カネコは、ネジの２次加工と冷間鍛造における日本屈指のプロフェッショナルとして、様々な特殊ネジや特注リベットの製造・２次加工を行ってきました。特に脱落防止ねじに必須である中抜き加工に関しては最も得意とする加工の１つです。当社工場で撮影した動画は、以下よりご覧いただけます。
＞＞＞中抜き加工の動画を見る
また当社は、全国各地にあるネジ加工のサプライヤーと構築した強固なネットワークを保有しています。そのため、当社によるVA/VE提案をするだけでなく、最適なネジ加工のサプライヤーも踏まえたコストダウン提案をすることができます。
つまり当社では、加工技術にあまり詳しくないネジ商社と比較して、より安く、よりお客様のご要望に沿った締結部品を提供することが可能となり、これらの理由から大手メーカー様からも支持されてきました。
さらにカネコでは、製品の熱処理やメッキ処理、全数検査まで対応しております。当社では業界に先駆けて、画像処理選別機を開発・導入し、TS16949/ISO9001などの国際標準基準に対応した最新の検査システム開発を行っています。この最新検査システム「View Checker」では最大4台のカメラを内蔵し、1台あたり1/60秒の超高速画像処理を実現しています。4台のカメラでは、128ヵ所の計測と256ヵ所の特徴抽出を1秒間に15回行う能力があり、最小で±0.02㎜の寸法公差にもなる高精度検査にも対応します。
＞＞＞View Checkerはこちら
ネジに関するお困りごとはなんでも解決いたします。少しでもお悩みの方は、ぜひ特殊ネジ・リベット製造.comまでご連絡ください！
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